2007年10冊目『アクアリウム』
現在活躍中の作家の中で、最も好きな一人、篠田節子作品。
序盤から中盤にかけては、期待以上。出色の作品といっていい。
ストーリーは、遭難したダイビング仲間を探すため、奥多摩の地底湖に潜ることからはじまる。命綱がはずれ、死にかけるも、そこで出会う謎の生物に導かれることで救われる。
ここから物語は一気に幻想的な世界へと入って行く。作者の筆はシンプルだが優しく、読んでいる自分がまるで夢をみているような感覚に陥る。恐ろしいほどに上手い。
ちょっとしたトリップ体験だった。
現実か幻想か、主人公も読み手も揺れる。
だが、後半に入り、謎の生物を守るためエコロジー運動へと傾斜していくあたりから、タッチはかわり硬質なサスペンスの様相を帯びてくる。
単に環境保護を美しいものと捉えるのではなく、そこにある盲点、エゴなどえぐっており、これはこれで面白い。
けれど、後半、あの素晴らしい夢の感覚は泡と消えてしまうのである。あの世界観で最後まで酔わせて欲しかった。
★★★★(5点満点の4点。すごい。けれどラストにかけておしい。でも、読むべし)
未読であれば、絶対にこれも読むべし
『弥勒』★★★★★(5点満点の5点)
ついでに最近読んだもの
11冊目『しょっぱいドライブ』★★★(5点満点の3点)
ある種の人には刺さるんだろう。岡崎らが先行して描いたマンガの世界を文字に起こした感じか。
12冊目『珠玉』★★★(5点満点の3点)
開高健の遺作。ファンでなければ、いまさら読む必要はない作品かもしれない。僕はファンなので点は甘め。
読むならこれ。
『日本三文オペラ』★★★★★(5点満点の5点)
![]() | アクアリウム (新潮文庫) 篠田 節子 (1996/07) 新潮社 この商品の詳細を見る |
現在活躍中の作家の中で、最も好きな一人、篠田節子作品。
序盤から中盤にかけては、期待以上。出色の作品といっていい。
ストーリーは、遭難したダイビング仲間を探すため、奥多摩の地底湖に潜ることからはじまる。命綱がはずれ、死にかけるも、そこで出会う謎の生物に導かれることで救われる。
ここから物語は一気に幻想的な世界へと入って行く。作者の筆はシンプルだが優しく、読んでいる自分がまるで夢をみているような感覚に陥る。恐ろしいほどに上手い。
ちょっとしたトリップ体験だった。
現実か幻想か、主人公も読み手も揺れる。
だが、後半に入り、謎の生物を守るためエコロジー運動へと傾斜していくあたりから、タッチはかわり硬質なサスペンスの様相を帯びてくる。
単に環境保護を美しいものと捉えるのではなく、そこにある盲点、エゴなどえぐっており、これはこれで面白い。
けれど、後半、あの素晴らしい夢の感覚は泡と消えてしまうのである。あの世界観で最後まで酔わせて欲しかった。
★★★★(5点満点の4点。すごい。けれどラストにかけておしい。でも、読むべし)
未読であれば、絶対にこれも読むべし
『弥勒』★★★★★(5点満点の5点)
![]() | 弥勒 (講談社文庫) 篠田 節子 (2001/10) 講談社 この商品の詳細を見る |
ついでに最近読んだもの
11冊目『しょっぱいドライブ』★★★(5点満点の3点)
ある種の人には刺さるんだろう。岡崎らが先行して描いたマンガの世界を文字に起こした感じか。
![]() | しょっぱいドライブ (文春文庫 (た58-2)) 大道 珠貴 (2006/01) 文芸春秋 この商品の詳細を見る |
12冊目『珠玉』★★★(5点満点の3点)
![]() | 珠玉 開高 健 (1993/01) 文藝春秋 この商品の詳細を見る |
開高健の遺作。ファンでなければ、いまさら読む必要はない作品かもしれない。僕はファンなので点は甘め。
読むならこれ。
『日本三文オペラ』★★★★★(5点満点の5点)
![]() | 日本三文オペラ 開高 健 (1971/06) 新潮社 この商品の詳細を見る |
2007.08.04.03.13 | 金持ちにはなれないけど素敵な書籍 | URL | コメント(0) | トラックバック(0) |
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