2007年10冊目『アクアリウム』
アクアリウム (新潮文庫) アクアリウム (新潮文庫)
篠田 節子 (1996/07)
新潮社

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現在活躍中の作家の中で、最も好きな一人、篠田節子作品。
序盤から中盤にかけては、期待以上。出色の作品といっていい。

ストーリーは、遭難したダイビング仲間を探すため、奥多摩の地底湖に潜ることからはじまる。命綱がはずれ、死にかけるも、そこで出会う謎の生物に導かれることで救われる。

ここから物語は一気に幻想的な世界へと入って行く。作者の筆はシンプルだが優しく、読んでいる自分がまるで夢をみているような感覚に陥る。恐ろしいほどに上手い。
ちょっとしたトリップ体験だった。

現実か幻想か、主人公も読み手も揺れる。
だが、後半に入り、謎の生物を守るためエコロジー運動へと傾斜していくあたりから、タッチはかわり硬質なサスペンスの様相を帯びてくる。
単に環境保護を美しいものと捉えるのではなく、そこにある盲点、エゴなどえぐっており、これはこれで面白い。

けれど、後半、あの素晴らしい夢の感覚は泡と消えてしまうのである。あの世界観で最後まで酔わせて欲しかった。

★★★★(5点満点の4点。すごい。けれどラストにかけておしい。でも、読むべし)

未読であれば、絶対にこれも読むべし
『弥勒』★★★★★(5点満点の5点)
弥勒 (講談社文庫) 弥勒 (講談社文庫)
篠田 節子 (2001/10)
講談社

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ついでに最近読んだもの
11冊目『しょっぱいドライブ』★★★(5点満点の3点)
ある種の人には刺さるんだろう。岡崎らが先行して描いたマンガの世界を文字に起こした感じか。
しょっぱいドライブ (文春文庫 (た58-2)) しょっぱいドライブ (文春文庫 (た58-2))
大道 珠貴 (2006/01)
文芸春秋

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12冊目『珠玉』★★★(5点満点の3点)
珠玉 珠玉
開高 健 (1993/01)
文藝春秋

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開高健の遺作。ファンでなければ、いまさら読む必要はない作品かもしれない。僕はファンなので点は甘め。
読むならこれ。
『日本三文オペラ』★★★★★(5点満点の5点)
日本三文オペラ 日本三文オペラ
開高 健 (1971/06)
新潮社
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2007.08.04.03.13 | 金持ちにはなれないけど素敵な書籍 | URL | コメント(0) | トラックバック(0) |












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